2016年8月24日水曜日

(夏休みの工作)FlightRadar24のデータフィーダーをRaspberry Pi 3で作ってみた (備忘録)



() 以下の設定備忘録の記述は必ずしも動作を補償するものではありません。お使いのネット環境等、使用する機器、環境によっては正常動作せず、予期しない通信課金等が発生する場合もあります。以下の設定備忘録をコピーして設定されても構いませんが、結果責任についてはご自身の責任で行ってください。当サイト管理人は結果生じた不具合等には一切責任を持ちませんのあらかじめご了承ください。ADS-Bデータフィードの設定、構築は御自身の責任のもと実施してください。
また設定を行うには基本的なTCP/IPの知識およびプロトコルの知識、最低限度のUNIX/LINUXDebianの知識及び理解が必要です。

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ときどきネットを見ていてこれは面白いなと思うサイトにFlightRadar24がある。(以下FR24
このサイト、特に特別なアカウントなくても主な民間航空機の飛行情報はみれるのだけど、有料会員になるとさらにさまざまなデータが見れて面白い。
お金払って会員になろうかと悩んでいろいろサイト内の情報を見ていたら、自分でADS-Bというデータを取得してFR24に送信すると、Premium Accountが付与されるとある。

さらにサイトを読んでみると、Raspberry Piで簡単に作成できるようなのでこれならやってみようかということで夏休みの工作として作成してみることに。

予算:1万円前後
必要なもの:常時接続のインターネット環境、仕込みのためのパソコン WindowsでもMACでも可能ですが、自分はWindows7で仕込みました、Raspberryで稼働するOSRaspbianというDebianベースのLinux OSになります。仕込みは慣れればそんなに難しくはありません)

以下用意するもの(以下は自分の作成の例です)

1)Raspberry PI 3 本体 x 1 (amazon 5000円前後、ケース込ならトータル6000円くらい。DataFeedする場合、Raspberry基盤をハダカで運用はいろいろリスクもあるのでケースに収容することをお勧めします)

2)Raspberry PI 3ACアダプタ
 自分は2.5A対応の電源をAmazonで購入しました。(2000円くらい)

3)Raspberry PI 3を稼働するためのmicroSDカード(8GB以上、アマゾンならClass10 32GB1500円程度)なお、USBで読み書きする場合、USB MicroSDカードアダプタが別途必要ですが、こちらも1000円前後で入手可

4)RTL-SDR USBドングル (RTL2832U, アマゾンで1000円前後、Model はこちらを参照

5)Wifiルータまたは有線のインターネットルータ(BFLETSとか)>これはコストに入れてません、すでにあるという前提で話を進めます。

6)FR24運用アカウントに必要なメールアドレス。(いつもお使いのもので基本OK)、このメールアドレスでプレミアムアカウントを申し込みますが、設定完了後、データフィード開始後は自動的に設定したメールアドレスにPremium権限がつきますので、事前に購入の必要はありません。

7)モニター、キーボード、マウス(ない場合でも設定可能ですが、その場合、初期設定するためにDHCPが稼働する有線LANのネットワークが必要です、普通のブロードバンドルータでOK)

8)ソフトウエア各種

()  Raspbian OS (無料 ここからダウンロード
     https://www.raspberrypi.org/downloads/ 

()  SD CARD フォーマッター ここからダウンロード

()  Win32DiskImager (Raspbian OSSDカードにWindowsPC上で投入するためのツール、無償、ここからダウンロード

()  Teraterm またはputtyクライアント(SSH対応しているコンソールツールであれば何でもOKですが)これはRaspbianOSPCから管理するため。無償でダウンロード可能

()  IPスキャナー(モニター画面がない場合SSHでアクセスするのにIPアドレスを最初探さないといけませんが、なくても可ですが多少、手順が面倒です。あったほうが楽かも。あればRaspberryIPアドレスが簡単にわかります。)例:http://www.advanced-ip-scanner.com/jp/ など、無償でダウンロード可。

基本上記のものがあれば準備はOKです。
あと、TCP/IPの多少の基礎知識は必要です。

<ものがそろったらやること>

1)WindowsPCで各種ツールをインストールしておきます(SDカードフォーマッター、Win32DiskImagerSSHターミナル(Teratermなど)をインストール)

2)ダウンロードしたRaspbian OSを解凍し、デスクトップとかにTempフォルダなどを作成し、OSイメージを解凍した状態で置いてきます。

3)PCSDカードリーダをWindows PCに接続し、MicroSDカードを挿入します。通常はFAT32でフォーマット済みで出荷されていると思いますので読み込みが終了すると、E:とかF:とかドライブレターが割り当てられて、マイコンピュータに表示されると思いますので、どのドライブレターか確認し、メモしておきます。

4)SDカードのフォーマット(カード上にデータがある場合はPCにコピーしておいてね、データが全部消えます!!!)
  SDカードフォーマッターを起動し、3)で表示されたSDカードをFAT32であらためてフォーマットします。これはやらなくてもよいという説もありますが、このフォーマッターで再フォーマットすると最適化されるということなので、念のため実施しました。フォーマットはクイックフォーマットでOKです。

5)フォーマット終了したら、次にWin32DiskImagerを起動し、SDカードのドライブレター、およびファイルパス(2の手順で解凍したフォルダの場所及びファイル名)をいれいてWriteボタンを押し、RASPBAN OSSDカードに投入します。カードのClassによりますが、CLASS10のカードでも数分はOSイメージ投入に時間がかかります。

6)OSの導入が完了したら、Raspberry 本体にmicroSDカードを挿入し、キーボード、マウス、モニター、有線LAN(初回はこちらで。キーボードマウスある場合は無線でもOKで、RaspbianデスクトップでWIFI設定できますが、SSHだけで設定の場合、まず有線LANで接続し、その後WIFI設定を行います)を接続し、USB電源をコンセントにさして本体に接続し起動します。(電源オンボタンはないのでコンセント接続すれば起動します)なお、モニターがない場合でも設定は可能ですが、SSHTELNETできる環境が必要です。Teraterm でアクセスが必要ですが、その手順は7)以降で。

7)RASPBERRY本体の赤色LEDが点灯し、正常にディスクアクセスが始まると緑のLEDが点滅し始めてOSが起動します。もし画面がない場合、後ほどteraterm でアクセスしますが、もしIPアドレスがわからない場合は、IPスキャナーで探し、そのアドレスにSSHteratermなどでアクセスします。ブロードバンドルータをお持ちで、DHCPのスコープ、リース状況が見れればIPスキャナは必要ありませんが、リースしたアドレスがから判断し、IPアドレスを割り出します。

8)(以下画面がない前提です)IPアドレスがわかったら、Windows PC上でTeraterm, Putty等を立ち上げ、SSHアクセスでRaspberryIPアドレスを入力し、接続します。

9)うまく接続すると、初回アクセス時だけキーを受け付けた旨の表示がありますがOKして初期アカウントおよびパスワード入力画面に進みます。

10)     Raspbianの初期ID,パスワードでログインします。(Raspbianは初期パスワードが設定されています。詳細はこちら https://www.raspberrypi.org/documentation/linux/usage/users.md 

11)     ログインできたらとりあえずヤマは超えました。

<以下Raspberryの基本設定>

設定の前に以下の情報をまとめておきます。
l  使用するIPアドレス(DHCPのアドレスのままでもよいが端末ステータス確認の際にころころIPアドレスが変わると面倒ですから固定アドレスがお勧めです。合わせてDNS等も設定しますが、通常はBFLETS等のブロードバンドルータが代理になっているはずですのそのアドレスか、プロバイダが指定したDNSアドレスを等を準備します。
l  管理者パスワード(初期設定のままでは怖いので変えましょう)
l  NTPアドレス 変更(日本国内ならntp.nict.jpがお勧めです)

12)     SSHアクセスが成功したらまず、Raspbian初期設定を実施します。コマンドはsudo raspi-config

13)     メニュー画面が立ち上がりますので必要なところを順番にやっていきます。
()  1のExpand File System >終了後、再起動求められたら先起動します。
()  2Change user password >管理者のパスワード変えます。
()  5Internationalization OptionLanguage Options (英語だけでOKなら変更する必要はなし、SSHだけのアクセスならそのままでもOK)、およびTime Zoneを設定(Time ZoneAsia-Tokyo,日本以外の方はそれぞれの地域の該当タイムゾーンを選択)

14)     再起動後、SSHで再度アクセス、sudo rpi-update コマンドでファームウエアのアップデート
15)     アップデート後、sudo rebootで再起動実施、再起動後、再度SSHログインし、sudo apt-get update、その後、sudo apt-get dist-upgradeを実施し、再度再起動。
16)     IPアドレスの固定化、WIFIの設定、詳細は割愛、以下は設定の一例

以下はWIFIで固定IPで運用する場合の一例
 sudo nano /etc/network/interfaces (インターフェイス設定をnanoで開き、以下のように書き換えます。以下は設定の一例です)
allow-hotplug wlan0
#iface wlan0 inet dhcp
iface wlan0 inet static
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
address 192.168.1.200
network 192.168.1.0
netmask 255.255.255.0
broadcast 192.168.1.255
gateway 192.168.1.254
dns-nameservers 192.168.1.254
CTRL+X 保存するかでYesでその後エンターでコマンドラインに戻る。

今度はNANOでWIFIのアクセス設定を書き換えます。
sudo nano /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
network={
        ssid="お使いのSSIDの名前"
        psk="WIFIパスワード"
}

CTRL+Xで抜ける、保存するかというメッセージに対してYを押し、Enterで変更が反映

sudo nano /etc/hostname
              ホスト名を書き換え(御自分のお好きな端末名に)
sudo nano /etc/hosts
              こちらも同様にホスト名を書き換え(hostnameと同じ名前に設定)
sudo nano /etc/ntp.conf
              NTPアドレスの行が4行くらいある server 0.debian.pool.ntp.org iburstという各行の初めに#をつけてコメントアウト(例 #server 0.debian.pool.ntp.org iburst
代わりに pool ntp.nict.jp1行追加し、その後、CTRLXで抜けて、保存(Yキー、Enter)で設定保存します。
sudo service ntp restart を実施
ntpq p と打ってNTPステータス確認
 NICTNTPサーバー一覧が表示されれば正常。

17)     アップデート後、sudo poweroff で電源オフ、PINGできなくなったら電源ケーブル抜きます。

18)     有線LANケーブル抜きます。

19)     電源を入れて再起動実施

20)     起動後、今度はWIFIに設定したIPアドレスにPING打ってみます。うまく設定されていれば、起動御5-10秒程度でPING応答あると思います。

21)     PING応答あったら今度はWIFIIPアドレスでSSHアクセスしてみます。

以上がRaspbianの基本設定です。かなり詳細割愛しました。



以降、FR24Feed設定です。
Feed設定する前に、以下の情報を用意します。

l  メールアドレス

l  自分の端末設置場所の緯度、経度、標高

Ø  緯度、経度はGoogle Mapsで自分の家を表示し、家をワンクリックすると
Ø  

Ø  標高:以下のサイトで調べられます。
地図を拡大し、自分の家の場所をダブルクリックすると、標高が地図下部に表示されます。アンテナがマンションの10Fとかにある場合は、その分の高さの差分を足してください。




22)     情報の準備ができたら、DVB-TUSBドングルをRaspberryの空いているUSBポートにさし、アンテナ線を接続します。(アンテナは付属のものでも受信可能です)USBポートはどのポートでもかまいません。
23)     SSHRaspberryにアクセスし、以下のコマンドを実施します。 sudo bash -c "$(wget -O - http://repo.feed.flightradar24.com/install_fr24_rpi.sh)"
()  (詳細はこちら https://www.flightradar24.com/raspberry-pi) このコマンドを実施するとdump1090とか、USBドングルのドライバとか一式インストールされます。

24)     パッケージのインストールが始まります。

25)     しばらくすると、Q&Aの画面が始まります、それぞれのメニューで質問に答えます。
()  メールアドレス
     アドレス入力後、自分のメールアドレスに接続キーが送られてきますのでこれは今後のために自分でわかるところに記録しておきます。
()  MLATを使用するか> YES
()  アンテナの緯度(latitude
()  アンテナの経度(longtitude
()  標高(altitude)、数値はメータではなく、Feetで入力しますので間違えないように。換算は事前に行うか、前項で紹介した標高検索サイトでもfeet表示可能です。
()  日本国内の正しい緯度経度が認識されると自動的に国名、最寄空港、たとえば羽田(HND)などが確認のため表示されます。
()  使用するUSBドングル(通常は1番でOKです)
()  RAWデータを提供するか>YES,不要なトラフィック送りたくない場合はNoにします。
()  Dump1090 Argument > 空白でOKです。
()  ベーステーションデータを送るか> Yes (必要ない場合はNo
()  ログファイルの保存期間、048時間、72時間のいずれかを選びます。
()  ログファイルを保存するを選んだ場合、保存先ディレクトリを指定します。
     例: /var/log
()  最後に Congratulations!...とメッセージが出れば設定は完了です。

動作確認

26)     以下のコマンドを実施し、Feedのサービスを起動します。
sudo service fr24feed start


27)     動作確認はPCのブラウザーで実施できます。例: http://192.168.1.200:8754 (直接Raspberry端末のIPアドレス:ポート番号で管理PCのブラウザでアクセスします) うまくいくと現在の設定情報が表示されます。右下のcancel ボタンを押します。FR24のサーバに接続していれば以下のように表示されます。
   FR24 Link: Connected via UDP
   FR24 Radar Code: T-XXXX999 (接続コードは各自違います)


28)     データの受信ステータスを確認するには画面のリンク Show tracked aircraft list をクリックします。

29)     最寄りの航空機からデータ受信すると、画面に表示されます。


FR24 Feeder Tracked Aircraft List
Updated: 23:06:31 GMT+0900 (東京 (標準時))

    ModeS: 862CEA Callsign: JAL091
    Lat: 35.7706
    Long: 139.6781
    Alt: 16300ft
    SQW: 0000


30)     もし、まだFlightRadar24のサイトでメールアドレスを登録していなければ、以下のサイトで登録します。


32)     なお、RaspberryDataFeedを設定前にアカウントを作成できますが、購入の必要はありません。この手順でデータフィードの設定が完了し、ご自身で運用開始すれば自動的にPremium権限が付与されます。間違えて購入しないように。なお、権限が付与されるメールアドレスはDataFeedで設定したメールアドレスになりますのでご注意を。

3以上、雑記帳的走り書きの備忘録になりました。時間あれば整理してもう少しきれいにしたいと思います。

以上、管理人



2016年7月25日月曜日

富士通 m02 DUNが使えるまで。(インターナビ)

ガラケーもまだまだ元気なこのご時世、どうしてもスマホだと使いにくいものがありました。それはカーナビに搭載されているBluetooth DUNを使ったインターネット接続です。

しばらくパナやNECの携帯(ガラケー)でカーナビをペアリングして使っていましたが、ガラケーのパケット通信の料金体系が変わり、DOCOMOからかなりの額のパケット料の請求が来るようになりました。

そこで格安スマホでと思うわけですが、最近のスマホ、IPHONEなどもそうだけどDUNをサポートしている機種が少ない。

そんななか、富士通からお手頃スマホ m02が登場し(ヨドバシならおよそ3万円前後)、しかもBluetooth DUN、しかもテザリングが使えるということで買ってみることに。

うちのIPhone 5sはIIJMIOで使用していましたが、試験用にNTTCOMのOCNモバイルのプリペイドでまず試験することに。(プリペイドの安い奴、ヨドバシで3000円ちょっとした)

カーナビのテストの前にPCでまずは普通にペアリングを試すことに。LENOVO ThinkpadのDUN モデムダイヤルアップで試すがこれが全くつながらない。
WIFIと同時に使用してはいけないことはネットで伝えきいていたが、それでもだめ。

このm02という機種、取り説というものがほぼ皆無、しかもDUNなんてオタクの使うものという領域なのでますます説明がない。

電話でもなかなか聞けないのでヨドバシに故障扱いで出すことに。
1度目戻ってきたときはSIMトレイの不具合ということで。もどって来た。でも以前も普通にDUN以外の通信はできていたし、そんな問題じゃないだろ、とおもってDUN試すとやっぱりつながらない。

試しにPANでテザリングをやってみると、(WINDOWSならAPモードという接続)これは問題ない。少なくともBluetoothでテザリングできることは確認できた。ところがDUNでお得意の番号*99***1#といったダイヤル番号に、プロバイダが指定したアカウント名、パスワード入れてもこれがなかなかつながらない。
ネットワークに登録中という画面で先に進まず、最後にタイムアウトしてしまう。

もう一度、修理に出すことに。今度はPANは使えるがDUNテザリングできないという症状で出してみました。
3週間ほどして返ってきた修理票を見るとDUN接続できているとのこと。ただし注意書きがあって、COMポートに対してAPNを明示的に指定しないと接続できないとのこと。
これってどういうこと?といろいろネットで調べる。(便利な時代になりました。)

するとマイネオ、なりさんページの掲示板にAPNの指定とカーナビ接続の手順でCOMポートの仕込み方法があるじゃないですか。

<リンクはこちら>
https://king.mineo.jp/my/0ac4665fb54e7696/reports/3347


これは実は厄介で、昔モデム(DSLではなくアナログ電話)の時代にNiftyやらインターネット接続でいじったことある人ならわかるとおもうけど、ATコマンドというのをつかって、APNを携帯DUNのプロファイルに入れてやらないといけない。(ATコマンドって何?という人はネットで検索してね)

ATコマンドは要するにモデムに対して命令を出すコマンド体系で、COMポートにTeratermなどでアクセスし、呪文のように打ち込んで設定を入れる。

自分の場合、最終的にIIJMIOのSIMで試験したので以下のような手順。

注)なお、お持ちのパソコンにそもそもBluetoothのインターフェイスが搭載されていないよ!という方も多いとおいます。その場合、市販品でUSB接続のBluetoothアダプタが入手できます。
たとえばこれとかこれとか(リンク参照)。
お値段も2000円切ってますので、仕込み用に一つ用意したほうがよいかも知れません、というか、ないと以下の設定ができません。
 

1)まずBluetoorhでお手持ちのWindowsPCにペアリングする。(詳細は割愛)

2)Teraterm などのソフトを持っていなければ、フリーでダウンロードできるのでそれをダウンロードしPCにインストール。

3)古いPCでモデムポートがあるとCOMポート1はPCのCOMポートなので、Bluetoothモデムがペアリング後登録できたら、どこのCOMポートにアサインされたかまず確認する。

確認の例(WINDOWS7の場合)
スタート>デバイスとプリンタ>その中からペアリングした携帯アイコンを探し、右クリック。モデムタブを見るとCOM7とか出るのでその番号を控える。






4)テラタームの場合、COMポート指定しスマホにアクセス。

5)接続すると画面にはなにも表示はされないですが、TERATERMなら画面に上部にCOM7に接続している旨の表示が出ます。(例 COM7:9600Buadなど)

6)ホントにつながってるかどうか確認するには半角でATと何もない画面にうってみます。OKと返ってくればCOMポートの通信は成立しています。(もしATと打ってなにも画面に表示されなければATE1と打ってEnterを押すと、以降、打ち込んだコマンドが画面に表示されるようになります。)


8)ためしに AT+CGDCONT? (エンター) と打ってみると、現状のプロファイルが表示されます。m02は工場出荷時はプロファイルは1番のひとつしかありませんから、+CGDCONT=1,"IP","","0.0.0.0",0,0 のように表示されます。

=1の部分は*99***1#のように最後の1#と打った時に使用する1番目のプロファイル番号、上記の例では"IP",のあとのダブルクォーテーションの間に何もない””のでここに自分が使っているプロバイダのAPN名を入れてやります。今度は以下の通り。(以下はIIJMIOの場合)
9)AT+CGDCONT=1,"IP","iijmio.jp" (エンター)
  コマンド打ったあと、OKと帰ってくれば設定は入っています。


  確認するには再び、        
  AT+CGDCONT? (エンター) と打つと、以下のように返答帰ってきます。

  AT+CGDCONT? (エンター)
  +CGDCONT: 1,"IP","iijmio.jp","0.0.0.0",0,0

ちなみに最初のダブルクオーテーションの”IP”はPDPタイプのことです。プロバイダから指定があり、PPPまたはIPのどちらかを入れますが、PDPタイプは指定がなければIPのままにします。Docomoのmoperaなどで指定がある場合はPPPに変更します。


10)今度は二つ目のカンマの後に”iijmio.jp”が入っているのが確認できます。

ここまでくればあと一息です。


11)あとは普通にPCのBluetooth画面でM02を右クリック、ダイヤルアップを選び、新規ダイヤルアップ接続を作成し、Internetに接続できるかためします。(以下参照)

プロバイダが指定するAPNユーザーID、パスワード、設定したダイヤル番号を入れます。
(ダイヤルする前にTERATERMは終了しておいてね。COMポート使用中だとつながりません。あと、PCのLANケーブル、WIFI接続ならWIFIの接続も切ってからダイヤルしましょう。あと、M02はWIFIはOFFに、Bluetoothテザリングは有効にしておきましょう。)




12) ダイヤルすると接続中とでて、ユーザー名、パスワードが認証されるとネットワークにコンピュータを登録中と出て、最後に構成された設定を割り当て..とでれば成功です。


13)ブラウザなどでアクセスしてみます。Internetに接続できていればM02設定は完了です。


これでDUN接続が確定すれば、あとはカーナビで同じようにダイヤル番号、ユーザー名、パスワードを入れて設定すればつながるようになります。


<HONDA Internaviの設定情報>

カーナビで新しいスマホのペアリング設定を行います。(ペアリング手順は割愛します。)

ペアリングができたら、接続先変更の設定を行う必要があります。
以下の設定は新しいスマホでペアリングを行った後に実施します。メニュー設定の順番は以下の通りです。


メニュー > 機能設定 > 通信機能設定 > 通信設定 > マニュアル通信設定 > 接続先変更 > 新規接続先



1)メニュー> 機能設定を押します。




2)通信機能設定を押します。



3)通信設定を押します。

4)マニュアル通信設定を押します。



5) 次の画面で現在の設定情報が表示されます。元に戻す必要がある場合は内容を控えるか携帯で写真を撮りましょう。必要なければ接続先変更ボタンを押します。





7) 新規接続先を押します。


8)次の画面で新しいプロファイルを作成します。(DOCOMOのFOMA標準を使用するのであれば工場出荷時に設定されているDOCOMOのパケット通信でよいと思おいますが、多くのかたは格安SIMを設定されると思いますので、マニュアルで記載しました。)



新しい接続プロファイルを作成します。


      a) 接続先名称:自分でわかりやすい名前(例OCNとか)
     

   b) 電話番号:*99***1# (例プロファイル1番を使用する場合)
  • スマホM02に設定したプロファイルと同じ番号例1番なら*99***1#5番なら*99***5#というようにダイヤルする番号をいれます
      c) ユーザーID;プロバイダが指定したAPNユーザー名を入れます。
      d) パスワード:プロバイダが指定したAPNパスワードを入れます。
      e) DNS:自動のままで基本OKです。
      f) 最後に設定終了を押すのを忘れずに!

設定を確認するには一度現在地画面に戻り、再度、上記と同じ手順でメニューに進みます。

メニュー > 機能設定 > 通信機能設定 > 通信設定 > マニュアル通信設定

先ほど設定した内容が反映されているか確認します。 

設定したら一度エンジンスイッチを切ります、
スマホm02のWIFIがオフになっていることを再度確認し、bluetooth が有効になっていること、bluetoothテザリングが有効になっていることを確認します。

再度車のキーをOnし、カーナビが起動するのを待ちます。

起動後、m02とペアリングされるのを待ちます。
ペアリング済(動作中)のアイコンがカーナビ画面に表示されたら、適当に行き先設定を実施し、通信が開始するのを待ちます。
数秒待って、通信が確立し、データが取得されるかどうか確認します。

もし、うまくいかない場合は、設定をやり直します。

PCでDUNがうまくいっていればカーナビの設定に問題がある可能性がありますので、設定に間違いがないか確認します。



以上、お試しあれ。


<以下、後日談>
ここ2-3年、いわゆるSIMフリー端末がかなり出回るようになりましたが、ガラケーで以前は普通に出来ていたことができない背景には、以下の要因があるかと思います。

昔は、カーナビをBluetoothでDocomoの携帯とかで使用するのであれば設定もすべて初期設定が工場出荷時で設定されており、DocomoのMoperaの契約を申し込めば、普通に通信できるようになっていました。
ガラケーでATコマンド、またはかつて存在したFOMA PC設定ソフト等を使用するまでもなく、何も考えずにそのまま通信できていたわけですね。
どころが、端末が携帯通信会社から購入というトレンドが、携帯メーカーから買う(まさにapple storeのIphoneがこのモデル)というトレンドになって、通信キャリア固有の設定を出荷時に書き込むという仕掛けができなくなったため、上記のようなAPN設定を個別にという流れになったものと思われます。(というか、購入したユーザーがどこの通信事業者のSIMを使うかそもそもSIMフリー端末は自由なので、大手携帯通信事業者固有の設定を工場出荷時にいれることがそもそもできないし、入れる意味もない)。
これが原因でいままでと同じ使い方をしようとすると、ここはひとつハードルが上がったということでしょうか。

SIMフリー端末はどこの通信事業者のSIMでも対応できる代わり、どの顧客がどこのSIMを使用するかは使用するユーザーの自由なので、設定も自由(特定キャリアを使用する前提の設定ひれ混まない)ということだろうと思います。

ちなみに、手持ちのガラケー(DocomoNEC製)にOCNのSIMを入れて、上記のAPN設定を同じようにCOMポートに設定し、カーナビで試験したこともあるのですが、カーナビでデータ通信はできるのですが、いかんせん、FOMA端末はドコモのi-modeを使用する前提の設計になっており、当然OCNのSIMでは携帯端末単体でI-modeは使えませんし、おサイフケータイもアプリのダウンロードすらできないということになるので、あまりの使いにくさにガラケーに格安SIMは特定用途(たとえばあまったガラケーをカーナビ通信専用端末にするとか)の目的ならいざ知らず、一般用途には向かないと判断し、m02の購入に至りました。

上記で説明にありますがCOMポートにAPN名が空白のまま出荷されているのはこういった背景だろうと思います。(もし携帯キャリア、たとえばDocomoなどからの出荷ならMoperaの設定が初期設定で入っていたでしょうね。)

本当は手持ちのIPHONEでやりたいところでしたが、IphoneはDUNプロトコルがサポートされていない。(PANはOK)
DUNはもうレガシーテクノロジーということで、どんどん採用されなくなりますね。
自分のように古いカーナビを何とか使おうという人間にはつらい時代になりました。

しかし、あえて富士通に一ついうことがあるとすれば、富士通はTENというカーナビも造っているのだからカーナビの親和性を謳ってもっと使用方法や設定情報を流布すればいいのにとおもいますね。
まぁ、市場には数限りない端末のカーナビ、携帯、スマホの組み合わせがあるのでそれらすべてをサポートするのは不可というのもわかりますが、典型的な基本設定はホンダ車でもパイオニアのカーナビでも変わらないわけですから、せめて取り説には記載してほしいですよね。すみません、最後はグチになりました。