2019年1月3日木曜日

Lenovo X270 M.2 SSD への換装、256GBから500GBへ (2018年1月現在)

2017年に購入したX270。当初、予算もなく、中程度の仕様で注文し、スペックはほどほどのため、ディスクサイズが256GBとHDDではないものの、サイズが中途半端な状態で1年と少し使いましたが、そろそろディスクサイズの圧迫感が出てきて、苦しい状況になってきたので256GBからSamsung 970 EVO 500GB NVMe M.2に差し替えることに。

自分が購入したモデルは、購入時オプションが256GB SSDで、HDDスロット自体は存在しますが、実際に組み込まれていたのは同じくSamsungの256GB M.2 タイプ、長さ80mmの2280でサイズも問題なし。
2.5インチHDDのスペースに、M.2用のアダプタが組み込まれ、M.2タイプのSSDが差せるようになっています。(逆に通常のSATAのHDD換装は不可、ケーブルタイプが違うため)

X270でも購入時にHDDオプションで購入されている場合、M.2のSSDは組み込めない可能性があるので、モノを購入する前に、一度ばらして中身のインターフェイスがどうなっているか確認することをお勧めします。
(HDDモデルの場合、オプションのM.2組み込みアダプタケース及びケーブルがないと、マザーボードにつながりません)

HDDモデルで、あとからM.2に変更の場合、以下の交換アダプタも販売されていますが、使えるかどうか、購入する前によく確認を行ったほうがよいでしょう(こちらは責任とれませんので自己責任でお願いします)
https://www.lenovo.com/jp/ja/accessories-and-monitors/memory-and-storage/storage/MECH-BO-TP-X270-M-2-Tray/p/4XF0Q58851

なお、いろいろな方がいろいろなブログ等で互換性の問題を記載していますが、x270の古いBIOSは大容量M.2ドライブを認識しない問題があるようです。
(1.14以前のBIOSの場合、アップグレードしてから作業したほうがよさそうです)
https://forums.lenovo.com/t5/ThinkPad-X-Series-Laptops/X270-Bios-Update-v1-11-Broke-my-M-2-SSD-WWAN-slot-HardDrive/td-p/3647939

なお、素朴な疑問として、いまのデータをどうやって新しいSSDに移行するか?という疑問があるかもしれませんが、自分はUbuntu Desktopのインストーラを使用し、DDコマンドを使用して、旧ディスクから新ディスクにOSおよびデータを移行しました。

Ubuntuのインストーラは、評価目的でデスクトップを立ち上げることができるので、特にディスクにUbuntuをインストールする必要はなく、お試し利用でUSBで起動し、ターミナル画面でDDコマンドを実施することができます。

もうひとつ、M.2 SSDからM.2 SSDにどうやってデータコピーするか。
マザーボードにつながるスロットはひとつなので、今回は少し出費ありましたが、USB M.2アダプタを用意しました。

ヨドバシで買いました。(リンク)およそ8000円の出費。高くつく。
もし余っている外付けHDDがある人なら、いちど内蔵SSDから外付けHDDにクローン作製。その後、新規のSSDに換装後、HDDからクローン作成で戻すという手もあるかと思いますが、時間と手間がもったいないため、上記のM.2ケースにSSDを突っ込んで、旧SSDから新規SSDに直接クローン作製しました。

DDコマンドのやり方はこちらのリンクを参考にさせていただきました。
https://qiita.com/c18t/items/e9d7a2e35197f47492bf

256GB程度でUSB3.xの接続だと、1時間もかからないうちにコピーが終了しました。
コピー完了後、旧256GB SSDを外し、新しい500GB SSDに載せ替えましたが、何の問題もなく普通に起動しました。

なお、環境によっては、ディスク暗号化等、セキュリティー対策している場合、コピーができないなど、問題があるようです。
ディスククローン作製時は、パスワード保護や指紋保護はかけない状態に戻しましょう。

以上、とても簡単な説明になりましたが備忘録でした。
なお、旧Thinkpad x200等は、HDD換装は裏蓋開けずに済んだの非常に楽でしたが、X270は裏蓋を全部開けないと換装できないことと、あと内蔵バッテリーが搭載されているため、換装する前にバッテリー電源をBIOSでオフにしておく必要があります。

詳細はこちら
モデルがx270ではありませんが、BIOSで内蔵バッテリー電源供給を止める手順は同じです。
なお、BIOSで止めても、いちど電源SWをオンにしてしまうと、また供給が始まってしまいます。
BIOSで電源止める作業は裏蓋を開ける直前に実施しましょう。

以上、ご参考になれば。










Macbook Pro 2012 Mid、HDDからSSDへの換装

6年使ったMacbook Pro、買い替えにはおかねもかかるので、攻めてパフォーマンスを上げるため、HDDをSamsung EVO 860 1TBに乗り換えることに。

今回はその備忘録。

1)Disk Utilityを使ったらDisk Copy
  以前、HDD>HDDの乗せ換えのとき、DiskUtilityを使ってDISK丸ごとコピーでうまくってたので、まずこの方法を試す。
  Sumsung SSDを標準のジャーナルでフォーマット、DiskCopyするも、コピーしたあとにSSDから起動すると、グレー画面に?マークが出て起動できず。
  どうも起動セクターの情報がSSDとHDDでは違う模様。2回ためすもNG。この方法はあきらめる。
  ちなみにMACのCommunity でこの手法の検索をすると、お勧めしないと書いてある。おすすめの方法はいちどTimemachine Back Upをとって、新規にOSインストールして、Migration Assistant (移行アシスタント)で戻すのが推奨だそう。次の方法を考える。

2)うちにUbuntuのファイルサーバがあるので、そちらにバックアップすることに。
  UbuntuのTimemachine設定はこちらを参照。https://gist.github.com/gb-swatanabe/2983a3e8d21ae44534b1
  (結局この方法はうまくいかなかったがとりあえず記載します)
  その後、SSDはMAC OS UtilityのOSリカバリツール(起動時にCommand + R押し、メニューReinstall MAC OS)でまっさらなOSをインストール、古いLion (10.7)がインストールされてしまうので、10.8 Moutain Lion そのごMojave にアップグレードする。(10.7からMojaveには直接アップグレードできないため)
その後、古いディスクに換装しなおし、Timemachine Backupを作成(一晩かかった)
再度SSD(Mojaveインストール済)にもどし、Timemachine の復元メニューでUbuntu上のディスクを選択、バックアップそのものは認識するが、個人認証のところのメニューに進まない、何度やっても同じ。
結論、Ubutuサーバ上のバックアップは理由はわからないが復元は不可と判断。
  顛末:サーバの設定、Timemachine バックアップは失敗。

3)USB HDDでバックアップ
  仕方がないので、最後の手段、USB HDDを使うことに。
  余っているディスクがないか探すと、ちょうどむかしbackupにつかった1TBの予備のHDDあるので、それをバックアップに使うことに。
  再度古い起動HDDに換装しなおし、バックアップ用のUSB HDDをMACにつなぐ。でもなぜかWindowsの隠しボリュームが削除できない。しかたなくいちどWindowsのPCにつないで、不要なパーティションすべて削除する。

 再度MACにつなぐが、まずはフォーマットしないといけないので、Command +R のDisk Utilityを使い、MACのジャーナル形式でフォーマットしなおす。(後で割ったのですが、別に起動メニューでなくてもDisk UtilityがMACOSのメニューに標準で搭載されているの意で、そちらでフォーマットしても全く問題なし、こちらの知識不足です)
 その後、再起動、古いMACのHDDから起動する。
起動後、Timemachineバックアップで今度はバックアップ先をUSB HDDに変更し、バックアップを取る。(これも一晩かかった)

翌朝バックアップが完了したのを見越して、電源オフ、クリーンなMojave OSをインストール済みのSSDに載せ替え、クリーンなOSで起動。
起動後、Migration Assistant (移行ツールを起動)し、メニューを進める。バックアップを取ったUSB HDDも無事認識してくれたので、そのディスクを選んで先に進む。
どのファイルを復元するか選べるのですべてを選択。
アカウントの認証を求められるので旧ディスクのアカウント名、ログインパスワードを入力。
今度は新しくOSインストールしたSSDのアカウント、パスワードを求められるので、そちらも入力。
次へですすむとファイルの復元が始まる。

ここまでくるのに約1週間。かなり無駄な仕事した感じもあるけど、結論はUSBの外付けディスクをつかった方法が確実な模様。(MAC Communityでそういうコメントが多い。)

<結論>
データの移行はMigration Assiuatant (移行ツール)を使ったほうが無難です。また非正規のTime Machineサーバはやはりお勧めしません。バックアップできても戻せない可能性がありますので。


<追記>
何度もOSのインストールするときは、毎回InternetダウンロードのOSインストール方法を選ぶと、時間もリソースも無駄になるので、USBメモリーを1本用意して、それを起動(OSインストールマスター)として使うのが無難です。
市販のUSBメモリー、速度を考慮すれば、USB3.0または3.1対応のUSBメモリーであればそれほど時間的ストレスはありません。
MojaveのOSのUSB起動ディスクの作成方法は以下に詳細の方法の記載があります。
USBメモリーサイズは8GBでも可能ですが、将来、サイズが増えることも考慮し、16GB以上をお勧めします。
(MacOS Mojave 10.14であれば8GBのUSBメモリーでも収まります)

<USBインストールディスクの作成方法>
https://support.apple.com/ja-jp/HT201372

以上、備忘録でした。




 


2017年3月9日木曜日

Raspbian Jessie で固定IPなのにDHCPからIPアドレスを取得する問題の回避。

2017年3月 追記

Raspbian Jessieのバージョンが8以上になって、スタティックIPアドレスの設定方法が若干変わったようです。
最初は気づかなかったのですが、なぜかスタティックとDHCPの両方のアドレスを拾うようになっており、おかしいと思ったらバージョン8以降、スタティックアドレス指定方法の仕様に変更があったようです。

バージョンのチェックコマンドは以下の通り。
cat /etc/debian_version

自分の場合、結果は8.0となっています。

いままでは/etc/network/interfacesを編集してそこにスタティックIPアドレスを記述していましたが、新しい仕様では、/etc/dhcpcd.confファイルに記述する方法に変わったようです。
したがって自分のラズパイの設定も若干書き直しました。


/etc/network/interfaces
address 以下の行をコメントアウト。

auto wlan0
allow-hotplug wlan0
#iface wlan0 inet dhcp
iface wlan0 inet manual
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
# address 192.168.1.200
# network 192.168.1.0
# netmask 255.255.255.0
# broadcast 192.168.1.255
# gateway 192.168.1.254
# dns-nameservers 192.168.1.254


続いて/etc/dhcpcd.confに以下4行を追記

# 追記
interface wlan0
static ip_address=192.168.1.200/24
static routers=192.168.1.254
static domain_name_servers=192.168.1.254


再起動後、でping通ることを確認し、DHCPサーバ(家庭内WIFIルータ)からアドレスを拾わないことを確認。

古いバージョンのRaspbian OSを使っていて最近アップデートし、その後動作がおかしい方はチェックしてみてください。

以上、ご参考まで。


2016年8月24日水曜日

(夏休みの工作)FlightRadar24のデータフィーダーをRaspberry Pi 3で作ってみた (備忘録)



() 以下の設定備忘録の記述は必ずしも動作を補償するものではありません。お使いのネット環境等、使用する機器、環境によっては正常動作せず、予期しない通信課金等が発生する場合もあります。以下の設定備忘録をコピーして設定されても構いませんが、結果責任についてはご自身の責任で行ってください。当サイト管理人は結果生じた不具合等には一切責任を持ちませんのあらかじめご了承ください。ADS-Bデータフィードの設定、構築は御自身の責任のもと実施してください。
また設定を行うには基本的なTCP/IPの知識およびプロトコルの知識、最低限度のUNIX/LINUXDebianの知識及び理解が必要です。

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ときどきネットを見ていてこれは面白いなと思うサイトにFlightRadar24がある。(以下FR24
このサイト、特に特別なアカウントなくても主な民間航空機の飛行情報はみれるのだけど、有料会員になるとさらにさまざまなデータが見れて面白い。
お金払って会員になろうかと悩んでいろいろサイト内の情報を見ていたら、自分でADS-Bというデータを取得してFR24に送信すると、Premium Accountが付与されるとある。

さらにサイトを読んでみると、Raspberry Piで簡単に作成できるようなのでこれならやってみようかということで夏休みの工作として作成してみることに。

予算:1万円前後
必要なもの:常時接続のインターネット環境、仕込みのためのパソコン WindowsでもMACでも可能ですが、自分はWindows7で仕込みました、Raspberryで稼働するOSRaspbianというDebianベースのLinux OSになります。仕込みは慣れればそんなに難しくはありません)

以下用意するもの(以下は自分の作成の例です)

1)Raspberry PI 3 本体 x 1 (amazon 5000円前後、ケース込ならトータル6000円くらい。DataFeedする場合、Raspberry基盤をハダカで運用はいろいろリスクもあるのでケースに収容することをお勧めします)

2)Raspberry PI 3ACアダプタ
 自分は2.5A対応の電源をAmazonで購入しました。(2000円くらい)

3)Raspberry PI 3を稼働するためのmicroSDカード(8GB以上、アマゾンならClass10 32GB1500円程度)なお、USBで読み書きする場合、USB MicroSDカードアダプタが別途必要ですが、こちらも1000円前後で入手可

4)RTL-SDR USBドングル (RTL2832U, アマゾンで1000円前後、Model はこちらを参照

5)Wifiルータまたは有線のインターネットルータ(BFLETSとか)>これはコストに入れてません、すでにあるという前提で話を進めます。

6)FR24運用アカウントに必要なメールアドレス。(いつもお使いのもので基本OK)、このメールアドレスでプレミアムアカウントを申し込みますが、設定完了後、データフィード開始後は自動的に設定したメールアドレスにPremium権限がつきますので、事前に購入の必要はありません。

7)モニター、キーボード、マウス(ない場合でも設定可能ですが、その場合、初期設定するためにDHCPが稼働する有線LANのネットワークが必要です、普通のブロードバンドルータでOK)

8)ソフトウエア各種

()  Raspbian OS (無料 ここからダウンロード
     https://www.raspberrypi.org/downloads/ 

()  SD CARD フォーマッター ここからダウンロード

()  Win32DiskImager (Raspbian OSSDカードにWindowsPC上で投入するためのツール、無償、ここからダウンロード

()  Teraterm またはputtyクライアント(SSH対応しているコンソールツールであれば何でもOKですが)これはRaspbianOSPCから管理するため。無償でダウンロード可能

()  IPスキャナー(モニター画面がない場合SSHでアクセスするのにIPアドレスを最初探さないといけませんが、なくても可ですが多少、手順が面倒です。あったほうが楽かも。あればRaspberryIPアドレスが簡単にわかります。)例:http://www.advanced-ip-scanner.com/jp/ など、無償でダウンロード可。

基本上記のものがあれば準備はOKです。
あと、TCP/IPの多少の基礎知識は必要です。

<ものがそろったらやること>

1)WindowsPCで各種ツールをインストールしておきます(SDカードフォーマッター、Win32DiskImagerSSHターミナル(Teratermなど)をインストール)

2)ダウンロードしたRaspbian OSを解凍し、デスクトップとかにTempフォルダなどを作成し、OSイメージを解凍した状態で置いてきます。

3)PCSDカードリーダをWindows PCに接続し、MicroSDカードを挿入します。通常はFAT32でフォーマット済みで出荷されていると思いますので読み込みが終了すると、E:とかF:とかドライブレターが割り当てられて、マイコンピュータに表示されると思いますので、どのドライブレターか確認し、メモしておきます。

4)SDカードのフォーマット(カード上にデータがある場合はPCにコピーしておいてね、データが全部消えます!!!)
  SDカードフォーマッターを起動し、3)で表示されたSDカードをFAT32であらためてフォーマットします。これはやらなくてもよいという説もありますが、このフォーマッターで再フォーマットすると最適化されるということなので、念のため実施しました。フォーマットはクイックフォーマットでOKです。

5)フォーマット終了したら、次にWin32DiskImagerを起動し、SDカードのドライブレター、およびファイルパス(2の手順で解凍したフォルダの場所及びファイル名)をいれいてWriteボタンを押し、RASPBAN OSSDカードに投入します。カードのClassによりますが、CLASS10のカードでも数分はOSイメージ投入に時間がかかります。

6)OSの導入が完了したら、Raspberry 本体にmicroSDカードを挿入し、キーボード、マウス、モニター、有線LAN(初回はこちらで。キーボードマウスある場合は無線でもOKで、RaspbianデスクトップでWIFI設定できますが、SSHだけで設定の場合、まず有線LANで接続し、その後WIFI設定を行います)を接続し、USB電源をコンセントにさして本体に接続し起動します。(電源オンボタンはないのでコンセント接続すれば起動します)なお、モニターがない場合でも設定は可能ですが、SSHTELNETできる環境が必要です。Teraterm でアクセスが必要ですが、その手順は7)以降で。

7)RASPBERRY本体の赤色LEDが点灯し、正常にディスクアクセスが始まると緑のLEDが点滅し始めてOSが起動します。もし画面がない場合、後ほどteraterm でアクセスしますが、もしIPアドレスがわからない場合は、IPスキャナーで探し、そのアドレスにSSHteratermなどでアクセスします。ブロードバンドルータをお持ちで、DHCPのスコープ、リース状況が見れればIPスキャナは必要ありませんが、リースしたアドレスがから判断し、IPアドレスを割り出します。

8)(以下画面がない前提です)IPアドレスがわかったら、Windows PC上でTeraterm, Putty等を立ち上げ、SSHアクセスでRaspberryIPアドレスを入力し、接続します。

9)うまく接続すると、初回アクセス時だけキーを受け付けた旨の表示がありますがOKして初期アカウントおよびパスワード入力画面に進みます。

10)     Raspbianの初期ID,パスワードでログインします。(Raspbianは初期パスワードが設定されています。詳細はこちら https://www.raspberrypi.org/documentation/linux/usage/users.md 

11)     ログインできたらとりあえずヤマは超えました。

<以下Raspberryの基本設定>

設定の前に以下の情報をまとめておきます。
l  使用するIPアドレス(DHCPのアドレスのままでもよいが端末ステータス確認の際にころころIPアドレスが変わると面倒ですから固定アドレスがお勧めです。合わせてDNS等も設定しますが、通常はBFLETS等のブロードバンドルータが代理になっているはずですのそのアドレスか、プロバイダが指定したDNSアドレスを等を準備します。
l  管理者パスワード(初期設定のままでは怖いので変えましょう)
l  NTPアドレス 変更(日本国内ならntp.nict.jpがお勧めです)

12)     SSHアクセスが成功したらまず、Raspbian初期設定を実施します。コマンドはsudo raspi-config

13)     メニュー画面が立ち上がりますので必要なところを順番にやっていきます。
()  1のExpand File System >終了後、再起動求められたら先起動します。
()  2Change user password >管理者のパスワード変えます。
()  5Internationalization OptionLanguage Options (英語だけでOKなら変更する必要はなし、SSHだけのアクセスならそのままでもOK)、およびTime Zoneを設定(Time ZoneAsia-Tokyo,日本以外の方はそれぞれの地域の該当タイムゾーンを選択)

14)     再起動後、SSHで再度アクセス、sudo rpi-update コマンドでファームウエアのアップデート
15)     アップデート後、sudo rebootで再起動実施、再起動後、再度SSHログインし、sudo apt-get update、その後、sudo apt-get dist-upgradeを実施し、再度再起動。
16)     IPアドレスの固定化、WIFIの設定、詳細は割愛、以下は設定の一例

以下はWIFIで固定IPで運用する場合の一例
 sudo nano /etc/network/interfaces (インターフェイス設定をnanoで開き、以下のように書き換えます。以下は設定の一例です)
allow-hotplug wlan0
#iface wlan0 inet dhcp
iface wlan0 inet static
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
address 192.168.1.200
network 192.168.1.0
netmask 255.255.255.0
broadcast 192.168.1.255
gateway 192.168.1.254
dns-nameservers 192.168.1.254
CTRL+X 保存するかでYesでその後エンターでコマンドラインに戻る。

今度はNANOでWIFIのアクセス設定を書き換えます。
sudo nano /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
network={
        ssid="お使いのSSIDの名前"
        psk="WIFIパスワード"
}

CTRL+Xで抜ける、保存するかというメッセージに対してYを押し、Enterで変更が反映

sudo nano /etc/hostname
              ホスト名を書き換え(御自分のお好きな端末名に)
sudo nano /etc/hosts
              こちらも同様にホスト名を書き換え(hostnameと同じ名前に設定)
sudo nano /etc/ntp.conf
              NTPアドレスの行が4行くらいある server 0.debian.pool.ntp.org iburstという各行の初めに#をつけてコメントアウト(例 #server 0.debian.pool.ntp.org iburst
代わりに pool ntp.nict.jp1行追加し、その後、CTRLXで抜けて、保存(Yキー、Enter)で設定保存します。
sudo service ntp restart を実施
ntpq p と打ってNTPステータス確認
 NICTNTPサーバー一覧が表示されれば正常。

17)     アップデート後、sudo poweroff で電源オフ、PINGできなくなったら電源ケーブル抜きます。

18)     有線LANケーブル抜きます。

19)     電源を入れて再起動実施

20)     起動後、今度はWIFIに設定したIPアドレスにPING打ってみます。うまく設定されていれば、起動御5-10秒程度でPING応答あると思います。

21)     PING応答あったら今度はWIFIIPアドレスでSSHアクセスしてみます。

以上がRaspbianの基本設定です。かなり詳細割愛しました。



以降、FR24Feed設定です。
Feed設定する前に、以下の情報を用意します。

l  メールアドレス

l  自分の端末設置場所の緯度、経度、標高

Ø  緯度、経度はGoogle Mapsで自分の家を表示し、家をワンクリックすると
Ø  

Ø  標高:以下のサイトで調べられます。
地図を拡大し、自分の家の場所をダブルクリックすると、標高が地図下部に表示されます。アンテナがマンションの10Fとかにある場合は、その分の高さの差分を足してください。




22)     情報の準備ができたら、DVB-TUSBドングルをRaspberryの空いているUSBポートにさし、アンテナ線を接続します。(アンテナは付属のものでも受信可能です)USBポートはどのポートでもかまいません。
23)     SSHRaspberryにアクセスし、以下のコマンドを実施します。 sudo bash -c "$(wget -O - http://repo.feed.flightradar24.com/install_fr24_rpi.sh)"
()  (詳細はこちら https://www.flightradar24.com/raspberry-pi) このコマンドを実施するとdump1090とか、USBドングルのドライバとか一式インストールされます。

24)     パッケージのインストールが始まります。

25)     しばらくすると、Q&Aの画面が始まります、それぞれのメニューで質問に答えます。
()  メールアドレス
     アドレス入力後、自分のメールアドレスに接続キーが送られてきますのでこれは今後のために自分でわかるところに記録しておきます。
()  MLATを使用するか> YES
()  アンテナの緯度(latitude
()  アンテナの経度(longtitude
()  標高(altitude)、数値はメータではなく、Feetで入力しますので間違えないように。換算は事前に行うか、前項で紹介した標高検索サイトでもfeet表示可能です。
()  日本国内の正しい緯度経度が認識されると自動的に国名、最寄空港、たとえば羽田(HND)などが確認のため表示されます。
()  使用するUSBドングル(通常は1番でOKです)
()  RAWデータを提供するか>YES,不要なトラフィック送りたくない場合はNoにします。
()  Dump1090 Argument > 空白でOKです。
()  ベーステーションデータを送るか> Yes (必要ない場合はNo
()  ログファイルの保存期間、048時間、72時間のいずれかを選びます。
()  ログファイルを保存するを選んだ場合、保存先ディレクトリを指定します。
     例: /var/log
()  最後に Congratulations!...とメッセージが出れば設定は完了です。

動作確認

26)     以下のコマンドを実施し、Feedのサービスを起動します。
sudo service fr24feed start


27)     動作確認はPCのブラウザーで実施できます。例: http://192.168.1.200:8754 (直接Raspberry端末のIPアドレス:ポート番号で管理PCのブラウザでアクセスします) うまくいくと現在の設定情報が表示されます。右下のcancel ボタンを押します。FR24のサーバに接続していれば以下のように表示されます。
   FR24 Link: Connected via UDP
   FR24 Radar Code: T-XXXX999 (接続コードは各自違います)


28)     データの受信ステータスを確認するには画面のリンク Show tracked aircraft list をクリックします。

29)     最寄りの航空機からデータ受信すると、画面に表示されます。


FR24 Feeder Tracked Aircraft List
Updated: 23:06:31 GMT+0900 (東京 (標準時))

    ModeS: 862CEA Callsign: JAL091
    Lat: 35.7706
    Long: 139.6781
    Alt: 16300ft
    SQW: 0000


30)     もし、まだFlightRadar24のサイトでメールアドレスを登録していなければ、以下のサイトで登録します。


32)     なお、RaspberryDataFeedを設定前にアカウントを作成できますが、購入の必要はありません。この手順でデータフィードの設定が完了し、ご自身で運用開始すれば自動的にPremium権限が付与されます。間違えて購入しないように。なお、権限が付与されるメールアドレスはDataFeedで設定したメールアドレスになりますのでご注意を。

3以上、雑記帳的走り書きの備忘録になりました。時間あれば整理してもう少しきれいにしたいと思います。

以上、管理人